白百合の憂い 一部
4
「…!!」
判断力が鈍った
自分がいけないのに、仲間が死んでいった
目の前で仲間が死んだのは始めてだった
「…うっ…」
優莉の目が潤んできた
涙が落ちそうになった時
「優莉!!」
聞き慣れた声と共に、急に視界が暗くなった
「…た…か…?」
「泣くな」
「…っ…」
「戦場で泣くな、泣いたら終わりだ」
「…でも…」
「仲間はな…いつ死ぬかわからねぇ」
「!!」
「次誰が死ぬかわからねぇ…俺だって銀時やヅラや辰馬だって…今日死ぬかもしれねぇし、明日死ぬかもしれねぇ…!!
それが戦場なんだよ」
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