白百合の憂い 一部 2 周りはざわざわとざわめきだした 無論優莉も驚いていた 「えっ…高…何で急に?」 「高杉さん」 1人の隊員が挙手した 「どうした?」 「優莉さんが鬼兵隊に入るのは構わないんですが、副総監というのは納得しません」 「…理由は?」 「確かに今回は優莉さんのおかげで高杉さんは助かりました。その辺は俺達も感謝してます。でもそれとこれとでは話は別です」 「……」 すると他の隊員も次々と自分の意見を言い出した 「そうです、確かに優莉さんは強いですが、いきなり副総監とは納得いきません」 「第一優莉さんは女ですよ?」 「最初は反対していたのに、何でいきなり…」 「…てめーらは優莉より強ェのか?」 「「!!」」 その言葉を聞いた瞬間、隊員達は黙りこくった 「わかった、いきなりは納得しねェって事だろ?」 「はい」 「だったら全員明日優莉と勝負しろ」 「「!?」」 「もしお前らの中で1人でも優莉に勝つ事が出来たら副総監というのは取り消す。ただし優莉が全勝したら大人しく言う事を聞け。それでどうだ?」 「わ…わかりました」 「それなら納得します」 「それならいい。今日はもう解散だ」 ぞろぞろと隊員達は各自の場所へ戻っていった 高杉は優莉の腕を引いて、自室へ戻った [*前へ][次へ#] [戻る] |