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赤い鳥籠

「!?」


高杉は表情には出さなかったものの、また子の言葉に驚いた


自分に心酔し、同じ目的の為についていく部下からそんな事を言われたら戸惑う


「今の晋助様は…刹那の気持ち、まったく分かってないっス」


「…てめぇらも來になんか唆されたのか?」


「何も言われてないでござる」


「!!」


「すべて自分達で出した答えです」


「万斉…武市…」


「晋助様…このままこんな事続けていたら…本当に刹那が死んじゃうっスよ」


「…来島」


「万斉先輩から聞いたっス。刹那の首に絞められたような跡があったと…それに左腕に晋助様の着流しと同じ蝶の刺青が入れられていたということも…」


「万斉、お前全部喋ったのか?」


「そうでござる。これはただ事ではないと拙者が判断し、来島と武市の2人に話した」


「…勝手な事しやがって」


「晋助殿」


万斉と高杉の間に武市が割って入った


「晋助殿が刹那さんを好きなのはわかります。ただいくら好きな人でも、そこまでする必要はないと私は思います」


「…愛故の暴力はないでござるよ、晋助」


「…てめぇら、つまり刹那をあそこから出せって言ってんのか」


すべてを理解した高杉は突然笑い出した


「晋助様…!?」



「刹那が悪ィんだよ、俺をいつまでも見ようとしねぇから…だから躾てんだよ」

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あきゅろす。
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