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赤い鳥籠

少しだけ不機嫌そうにしていると



「刹那」



名前を呼ばれて顔を上げる



また叩かれると思った




けれど違った




「眠ィのか?」



「…うん」




曖昧なまま答えた




少しだけ眠いというのもあった






「寝ていいから」



「わかった」





また背中をさすり、頭を撫でる









意識を飛ばす前に私は信じられない言葉を耳にした















「ごめんな…」














遠く聞こえた優しい声を聞いて私は再び眠りについた

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