赤い鳥籠 1 「着いた」 「…ここでいいのか?」 「うん、ここでいいの」 刹那の望みを叶えるちょっとした旅に出た2人 望みの1つ目 『私…家族の墓参り行きたい…ずっと行ってないから』 攘夷戦争で亡くなった、刹那の家族の墓参り 船からはかなり遠いが、それでも2人で歩いて行った 1時間半かけて、やっと目的地に到着した 刹那の家族の墓は至って普通の墓地にあった しばらく来ていなかったのか、墓は砂埃で汚れていた 「掃除しなきゃね」 「そうだな」 水を運び、2人で一生懸命墓掃除をすればあっという間にピカピカになった 途中で買った花を添えて、線香をあげて、2人で手を合わせてお参りした [次へ#] [戻る] |