赤い鳥籠 6 廊下を進み続け、ある部屋で3人は立ち止まった そしてすぐに不安そうな顔をして俯き、話し始めたのはまた子だった 「これで…よかったんスかね…」 「何を言う、これで晋助が思い直してくれればすべては解決する。これもすべて2人の為にやったことでござる」 「…上手くいけばいいんですがね。また刹那さんに暴力をしなければいいんですが…」 「それはもう晋助様を信じるしかないっスよ、武市先輩」 「…そうですね」 それから沈黙が続き、また話し始めたのは万斉だった 「…來は…一体何がしたいのか…まったくもって検討がつかん…」 「…來は2人を壊したがってるっス」 「「!?」」 その言葉に2人は顔を上げた 「來は晋助様が嫌いなんスよ」 「…どういう事です?また子さん」 「刹那が兵器だってわかったとき、來は私に言ったんス。自分は晋助様が嫌いだ、だから刹那が壊れれば晋助様も壊れると…」 「……」 「このままもし、晋助様が思い直さなければ…來の思うつぼなんスよ」 「来島…何故それを早く…!!」 「言ったら來は刹那を壊すって言ったんス!!そしたら晋助様も壊れてしまうって…!!」 「…マズいですね」 「「!!」」 「もし來がまた2人に近づいたら…」 「刹那殿が…!!」 「そしたら晋助様も…!!」 その時 『あぁぁぁあ゛ぁぁぁ゛ぁああ゛ぁぁ!!!』 「!?…今のは…」 『イヤァァァァァァァァァァァァ!!!』 「刹那の声っス!!」 「…大変です」 「行かなきゃ!!」 3人は部屋を飛び出し、刹那がいる地下室へ向かった [*前へ] [戻る] |