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風の残像

「あっ、ごめんなさい」

「あ〜大丈夫かいな?」


…関西弁?


テレビでしか聞いた事がない


「立てるん?」

その人は手を差し出してきた

「あ…ありがとうございます」

その手を取って立ちあがった

「あらら、お嬢さん別嬪さんやなぁ。ドレス似合ってるで」

「どうも…」

「あんさんパーティの帰りかなんかかいな?それともキャバ嬢?」

「キャバ嬢…?なんですか、それ?」

「あんさん知らんの?てっきりそーかと思っとったわ、いや〜すまんな。あっ、俺久坂ゆーねん。久坂玄英。ここでホストやっとんねん。あんさんは?」

「…麗奈…伊集院麗奈」

「伊集院!?」

久坂は驚きを隠せなかった

「伊集院ゆーたら超有名な会社やで!?しかも麗奈って…あんさんどないしてこないなとこに?」

「あの…えっと…す…すいません!!」

麗奈はこれ以上いたらやばいのを悟ったのかその場から立ち去った




「…気のせいかいな…てか俺も口説くの下手やなぁ…まぁ何もなきゃええけど…黙っとくかいな」

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