風の残像
3
高杉が部屋に入ってくると同時に土方は去っていった
「…何しに来たんですか?」
「1人寂しそうかと思ってよォ…遊びに来てやったぜ」
「悪いけど帰って、私あなたと話したくない」
そう言い放つと高杉は喉を鳴らして嘲笑った
「お前よォ…まだ俺がお前の処女奪ったの根に持ってんのかァ?」
「…どうでもいいでしょ。私パーティで疲れたの、帰って」
「今日は不機嫌だな…また来る」
二度と来るな、バカ
心の中で呟いた
「……」
もう嫌だ
決められた人生なんて嫌だ
自分の人生よ
死んだら二度と私ではいられなくなるのよ
決めた
私ここをでる
そして
外を知るんだ
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