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風の残像

ピンポーン


そわそわしながらインターフォンを押した

「まだ寝てるかな…?」

しばらくすると、はーい、と間の抜けた声が聞こえてドアが開いた

「何や、銀時ぃ…俺まだ眠いねん…」

ボサボサ頭に眼鏡をかけていない久坂が現れた

「(わっ…久坂さんて目青いんだ…てそれどころじゃ)あの…久坂さん…」

「んっ?おぉ…あぁっ!!麗奈ちゃん!!」

久坂は慌ててがしがしと頭を掻いて少し髪を整えた

「わーすまんな、てっきり銀時かと思うたわ。そやそや、昨日から銀時んとこに居候するんやったな」

「はい…改めてよろしくお願いします」

「いやいや、ところでどないしたん?」

そこで麗奈ははっとした

「あっ…あの…お恥ずかしい話なんですが…」

「おぉ、何でもええよ。お兄さんにゆうてみぃ」

「その…ご飯の作り方…わからなくて…」

「…ぶっ」

あはははは、と久坂は笑いだした

かぁ〜っと麗奈は顔を真っ赤にした

「いやいやすまへんな!!そやなぁ、あんさんお嬢様やもんな」

「はい…」

「わかった!!作っちゃる!!うち上がってきぃ」

「あ、ありがとうございます…おじゃまします」


麗奈は隣の久坂の家に上がらせてもらった

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