風の残像
4
ピンポーン
そわそわしながらインターフォンを押した
「まだ寝てるかな…?」
しばらくすると、はーい、と間の抜けた声が聞こえてドアが開いた
「何や、銀時ぃ…俺まだ眠いねん…」
ボサボサ頭に眼鏡をかけていない久坂が現れた
「(わっ…久坂さんて目青いんだ…てそれどころじゃ)あの…久坂さん…」
「んっ?おぉ…あぁっ!!麗奈ちゃん!!」
久坂は慌ててがしがしと頭を掻いて少し髪を整えた
「わーすまんな、てっきり銀時かと思うたわ。そやそや、昨日から銀時んとこに居候するんやったな」
「はい…改めてよろしくお願いします」
「いやいや、ところでどないしたん?」
そこで麗奈ははっとした
「あっ…あの…お恥ずかしい話なんですが…」
「おぉ、何でもええよ。お兄さんにゆうてみぃ」
「その…ご飯の作り方…わからなくて…」
「…ぶっ」
あはははは、と久坂は笑いだした
かぁ〜っと麗奈は顔を真っ赤にした
「いやいやすまへんな!!そやなぁ、あんさんお嬢様やもんな」
「はい…」
「わかった!!作っちゃる!!うち上がってきぃ」
「あ、ありがとうございます…おじゃまします」
麗奈は隣の久坂の家に上がらせてもらった
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