風の残像
2
「ふう〜…」
パーティが終わったのは深夜12時すぎ
痛いハイヒールを脱ぎ捨て、ベッドに飛び込んだ
1人にしては大きすぎるベッドに1人で倒れこんでいると
「麗奈様」
執事の土方が部屋へ入ってきた
「どうしたの?」
「お客様です」
「誰?」
「フィアンセです」
「…わかった」
あぁ
私あの人苦手なんだよな
私の婚約者は取引先の息子さん
確か高杉晋助とかっていうやつ
勿論親同士が勝手に決めた事
私は納得していない
しかもこの男ありえない
私と知り合った瞬間
私の処女を奪った
私は始めて好きになった人と身体を重ねたかったのに
ホントに金持ちって自由がない
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