風の残像
1
「ん…」
気がつけば朝になっていた
「あれ…?ここ…私の部屋じゃ…」
そこまで考えて麗奈は思い出した
自分は家出をしてきてたまたま通りかかった銀時に拾われて、大胆ながらも居候させてもらうことになった
そして昨日銀時の仕事が終わるまで待っていて、気がついたら眠ってしまって、今ベッドに寝かされていた
「あっ!!銀さん!!」
起き上って急いでリビングに行くも、銀時の姿はなかった
「仕事行っちゃったのかな…」
あたりを見渡すと、テーブルの上に置き手紙があった
「なんだろ?」
『麗奈へ
俺は仕事行ってきます
遅くならなければ8時過ぎには帰るつもりなので、もし出かけるときはテーブルの上に置いてある鍵忘れんなよ
あと飯とかは冷蔵庫にいろいろあるから適当に食べてて下さい
もし分からない事があったら久坂に聞け
あいつ大方家にいるから
銀時』
「ご飯とか作ってあげたかったのに…」
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