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修羅の死神

「何をしているんですか?」

「!!」


優しい声


驚いて顔を上げる


見上げた先には言葉では説明しづらいが栗色のような髪をした人が立っていた


そいつはしゃがみこんで私と視線を合わせた


「何をしているんですか?こんなところに子供1人でいるのは危ないですよ」

「…何だお前…!!」


大人は信用できない


自然的に拒絶反応が出る


今までの出来事から大人は信用できない


「あなたですか?『黒い少女』というのは」

「…何だよっ…」

「最近噂になってまして、聞いたものですから…黒髪に血のような真紅の赤い鋭い目をした少女が、人を斬っていると…」

「…だからなんだよ」

「いや…惹くほど綺麗で可愛い女の子がいるな、と思っただけですよ」


「!!」


ダメだ


こいつはダメだ




大人はいい事を言って最後は裏切って捨てる




そうに決まってる

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