修羅の死神
7
「あんたこんなとこいていいのか?」
「……」
「うちなんかといたらいい事ねーよ」
「……」
「…どうした?」
何も喋らなくなったから、不安になって顔を覗き込んだ
「…優生」
「えっ?」
「優生って言うの…私…」
「…あぁそういうこと」
名前で呼んで欲しかったんだ
「いぶき」
「?」
「いぶきって呼ばれてる、私は」
「いぶき…!!」
「なんか響き似てんな、いぶきと優生」
「そうだね…!!」
また笑ってくれた
少しだけ心があったまった気がした
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