修羅の死神
4
そして冒頭に至る…
蔵に連れていかれたいぶきは散々殴られた
「お前のせいで交渉は決裂しそうだったんだ!!なんとか宥めたものの…どうしてくれる」
「…はっ」
「!?」
「天人と商売ってか…腐ってんな。んな甘い汁啜ってばっかだからてめぇのガキは成長しねぇんだな…!!親子揃ってバカだ…そのうち廃れるんじゃねェの?こんな悪徳企業」
「このガキ…言わせておけば…!!」
「ガキだと思って甘くみてんじゃねぇよ、御主人様」
「…っ!!」
嫌みを込めて言えばまた殴られ、床に叩きつけられた
縄で縛られ、そのままここにいろと放置された
「…人なんか…裏切って捨てる…どこも同じだ」
商売だってそうだ
搾り取って絞れなくなったらあっさり捨てる
そうして自分だけ大きくなるんだ
だから私は人を信じない
誰にも好かれなくてもいい
どうせ1人だから
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