修羅の死神
1
「なぁ」
「はい」
「あれ何?すげぇ眩しい」
いぶきは空に光る1つのものを指さし、尋ねた
「あれですか?」
「うん」
「あれはお天道様です」
「おてんとう…?」
「簡単に言うと太陽ですよ」
「…あれが?へぇ」
「見たことがないのですか?」
「うん…すげぇ眩しいんだな…あれ取れんのか?」
「ふふっ…取れはしませんよ」
「取れねェの?」
「お天道様はみんなに光を与えてくれるからです、1人占めはいけませんよ」
「…確かに1人占めはよくねぇな」
そう言ういぶきに笑みをこぼす松陽
いぶきはそれには気づかず、手を握って横を歩いた
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