月明かりの狂気
4
「「!!」」
その言葉に2人だけではなく、全員目を見開いた
「私だって本当は死にたくない!!私だって…本当は生きたいよ!!皆と一緒にいたいよ!!例え人間が踏み入れちゃならない領域に踏み込んで、私が甦ったとしても…私は生きたい!!」
「刹那…」
皆は刹那の本音を聞き、驚きを隠せなかった
「私はただ…もう一度銀やヅラや高と一緒にいたかった…また4人で話したり、笑ったり、酒飲んだり、3人の仲間と一緒にいたり…たったそれだけだったんだよ…
帰りたかった
私の望みはたったそれだけなんだよぉ…」
涙で濡れた顔で刹那は言葉を紡いだ
それは1つも叶うことはない彼女の願いだった
そして刹那は静かに笑った
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