月明かりの狂気
9
「何とも思わねェわけねェだろうが…!!」
「!!」
「兵器にするつもりで甦らせたわけじゃねェ…嫌がってるのは知ってた」
高杉の声はいつもより弱々しい
「刹那が俺を愛していなくても…俺は今でも…刹那を…」
「だったらそれを素直に伝えればいいネ」
「…!!」
「だって刹那だって今も」
ドカァン
「「!!」」
また地響きがした
「刹那…!!」
神楽はますます不安になった
「オイ」
「?」
「この手錠壊してくれ」
「嫌アル」
「はっ?」
神楽の予想外の言葉に高杉は開いた口が塞がらない
「お前銀ちゃんの敵ネ、敵をみすみす解放するバカがどこにいるネ?」
「頼む…何もしねェ」
「……」
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