月明かりの狂気
7
神楽がくる数分前
「…うっ…」
高杉は意識を取り戻していた
と共に頭に激痛がはしる
「…いてェ…、!!刹那!!」
はっとして刹那を探すが既に刹那の姿はなかった
「…くそっ!!」
刹那を護れなかった
また
泣かせた
俺はただ刹那の笑った顔が見たかった
あの頃の笑った顔が見たかった
たったそれだけなのに
今の自分の状況を把握する
どうやら來に手錠で柱に拘束されたらしい
しかも刀は手の届かないところにある
刀があれば腕1本でここから抜け出せるのだが、それができない
完全に動きを封じられた
刹那の泣いていた顔が何度もフラッシュバックする
何も出来なかった
自分の無力さに嫌気がさした
その時
「刹那ァァァァ!!」
ドアを突き破り、この部屋に入ってきたやつが1人
そいつは、來が連れてきたやつで銀時のツレだった
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