月明かりの狂気
9
その言葉と顔を見た高杉は刹那を抱きしめた
強く、強く
「私…兵器になるのだけはいやだ……!!誰も傷つけたくない…私のせいで誰かが傷つくのは…いや…!!」
「刹那…大丈夫だ。俺がいる」
刹那を落ち着かせるために高杉は刹那の背中を何度も擦った
少しずつ過呼吸が治まり、安堵の表情を見せる
「入るよぉ♪」
「「!?」」
不意にドアが開き、來が入ってきた
その瞬間、刹那の身体が震えた
「來…!!」
高杉は來を睨んだ
しかしそれに怯えることもなく、來は話続ける
「なぁんかここにお客さん来たみたいでさ〜刹那ちゃんの知り合いみたいなんだよね〜」
「…銀…!!」
「銀…?あぁ確か銀髪の侍だったなぁ、あと桂。その二人とあと1人ガキと謎の生命体がいた。それと何人かの浪士達♪多分桂の仲間だね。刹那ちゃん探してるみたいだよ♪今鬼兵隊が応戦してるけど」
「銀時…ヅラ…!!」
「だけどあっち少数のわりには強いの。だから刹那ちゃんがいるんだ。貸して♪」
「…!!」
利用される
兵器として
「ふざけんな」
「…?」
「刹那は渡さねェ」
「…高」
「刹那は…兵器じゃねェ」
「へぇ〜よく言うよ、さっき刹那ちゃんの事紅桜って呼んでたくせにねぇ〜どの口が言ってんの?」
來はとても楽しそうな口調で言った
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