[携帯モード] [URL送信]

月明かりの狂気

「私は紅桜のデータを元に生き返ったんだ」

「えっ…!?紅桜は銀ちゃんが倒したんじゃ…」

「倒したよ。私もあの時、実験体として紅桜の工場があるずっと奥の方で、紅桜と繋がっていたんだ。無数のコードにね」

「……」

「だから見えたんだ」

「何が?」

「紅桜が人を斬るところや、銀や神楽、新八君が紅桜相手に戦っていたところも…全部見えた」

「…刹那…!!じゃああの時の『声』って…」

「…聞こえてたの?」

「聞こえたネ」

「そっか…」

刹那は少し顔を上げ、神楽を見ると笑った

「だから…怖いんだ」

「?」

刹那はまた俯いた

「自分が銀やヅラを斬ったわけじゃないのに、自分が斬った気がしてならない…!!たまに、紅桜が人を斬っていた頃の記憶が私の中に蘇るの……!!それが怖い…!!何より一番怖いのは





高がいつか人間としてじゃなく、兵器として私をみるんじゃないかって考えると……怖い。人を斬ったときの記憶も怖いけど、それが一番怖いんだ…!!」

刹那の身体は震えていた

「それでも…」

「?それでも?」

「私は

[*前へ][次へ#]

9/14ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!