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月明かりの狂気

『え〜こちらではまたしても、辻斬りが発生しました!!
また人斬り似蔵でしょうか?今後の調査が注目されます』


結野アナのニュースが広くもなく狭くもないリビングに響く


ここは万事屋


頼んで報酬を払えば何でもやってくれる、いわば「何でも屋」だ


1週間以上も仕事がなく、オーナーである銀時はジャンプを読み漁り、道場復興のため働いている新八はテレビを見ながらせんべいを食べ、バイトで住み込みの神楽はソファで昼寝をしていた


「銀さん、また辻斬り流行っているみたいですよ」

「あぁ〜?んなもん流しとけよ、すぐ収まるから」

「いやこれ1週間も続いてますよ、流せるモンも流せませんよ」

「気にすんなって」

銀時はさも何事もないように言った

何時ものことだと新八は軽く溜め息をついた











ところ変わってこちらはかぶき町

今かぶき町にはとんでもない美人が歩いていた

その人が歩いてるだけで、街の人々は振り返る

その女は橋で胡坐をかいて座っている男に話しかけた

「すいません、道を尋ねたいんだけど…」

「何だ?」

「あっ…何だ、ヅラか」

「ヅラじゃない、桂だ」

1人の女は桂だとわかり、安心する

「誰だ?………っ!?刹那!?」

桂は女の姿に動揺を隠せなかった

「お前…生きていたのか?」

「うん、まぁね。そうだ、聞きたい事があるんだけど」

「なんだ?」

「この辺で銀が自営業をしてるって聞いたんだけど…ヅラ場所わかる?」

「そうか…それならこのまま真っ直ぐ行けば『万事屋銀ちゃん』という看板があるからそこに行くといい」

「ありがとう、じゃあね」

「……待て」

桂は歩き出そうとした女を止めた

「お前…あいつとは関わっているのか?」

「!!……いや、何も」

「そうか…ならいい」

女は歩き出した





「銀時の所か…何か嫌な予感がする…」

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あきゅろす。
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