月明かりの狂気
5
「刹那!!」
肩を押さえ、フラフラしながらも神楽は立ち上がった
「やっぱりお前アルカ、片目包帯!!刹那帰りたくない言ってたネ!!」
「何言ってんだ?こいつが勝手に出てっただけだ。俺達はただ迎えに来てやっただけだ」
「勝手な事言うんじゃないネ!!刹那は」
「へぇ…」
「!!」
「君すごいねぇ、あれだけの攻撃受けといて立てるなんて…」
來がニヤリと笑う
その笑顔に神楽は悪寒が走った
「ねぇ高杉ィ、この子いじってもいい?」
「好きにしろ、そいつには興味ねぇ」
「ありがと♪」
「っ!?」
バキィッ
何か固い物で頭を殴られ、神楽は意識を失った
「さぁ楽しい事になりそう♪」
來は神楽を抱え、スタスタと先に帰っていった
「…刹那……やっと見つけた…もう離さねぇ…!!」
高杉はその場で刹那を抱きしめた
少しして刹那を抱きかかえ、雨で濡れながら船へ帰った
「刹那……!!あいつと関わっていないと聞いたが…まさかな」
偶然近くを通り掛かった桂は物陰から、バレないように一部始終を見ていた
「しかしリーダーも一緒とは……これは急いだ方がいいな…!!行くぞ、エリザベス!!」
謎の白い生き物、エリザベスと共に桂は走り出した
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