月明かりの狂気
1
神楽はこの状況を作ったのが刹那だと信じたくなかった
「刹那…何があったネ?」
その言葉に刹那は顔を神楽の方に向けた
その瞬間
刹那は歪んだ笑みを浮かべた
「!?せつ…」
刹那の名を呼ぼうとした時
すでに刹那は神楽の前にいた
少し体勢を低くし、覗き込むように神楽を見る
「えっ!!?」
ガキィン!!
刹那は刀を神楽に突きつけた
間一髪傘を開き、刹那の攻撃から免れた
「刹那、どうしたアルカ!!?何が」
ガゴッ!!
刹那は神楽の腹を蹴った
威力が半端なく、流石の神楽も突き飛ばされた
「ゲホッ!!」
腹を抱え、蹲る神楽
「…ヒヒッ」
「!!?」
「ヒヒヒヒハハハハ!!!」
「…刹那?」
「アーハハハハハハ!!!!!」
不気味な笑い声をあげ、刹那は神楽に向かった
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