月明かりの狂気 6 「何だ?え〜っと」 新八は手紙を読み始めた 『銀、新八君、神楽ちゃんへ 短い間だったけど、私をかくまってくれてありがとう とても楽しかったし、3人には感謝しているよ だが私はもうここにはいられなくなっちゃった ここにいたらみんなに迷惑をかけちゃうから 私を探さないで下さい 余計な事に巻き込みたくないから わがまま言って本当にごめんなさい ありがとう 本当にありがとう 刹那』 「こ…これ…本当に……刹那さん…」 新八が心配しているのを他所に神楽は着替え始め、髪を整えた 「か…神楽ちゃん何してるの?」 「酢昆布買いに行ってくるネ」 「えぇ!?何言って」 「大丈夫アル、すぐ帰ってくるネ」 そういうと神楽は日傘を持ち、家を出て行った 「神楽ちゃん…分かりやすいよ……僕もこうしちゃいられないな、刹那さんを探しにいかなきゃ!!っとその前にあのバカ起こさなきゃな」 「だ〜れがバカだってぇ!?」 「うわっ!!銀さん!!」 銀時は既に起きていて襖に寄りかかっていた [*前へ][次へ#] [戻る] |