月明かりの狂気
7
「万斉…先輩…」
また子が口を開いた
「うち…ぶっちゃけ刹那の事気に入ってなかったっス」
「「……」」
「いきなり現れて、晋助様にべったりで…強いし」
「拙者も最初はあんまり好きではなかったでござるよ」
「私もです」
「でも…今になって思うんスよ」
「「?」」
「何でもう少し仲良くしてやんなかったのかって…」
また子は俯き、泣いた
「刹那がいてくれたから…晋助様は、あんなに笑うようになったのに…うちは…」
「今悔やんでも仕方ありませんよ、また子さん」
「!!」
「刹那殿は生まれ変わってまた帰ってくるでござる。その時に仲良くしてやればいいでござるよ」
「!!…わかったっス」
また子はそのまま泣き叫んだ
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