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月明かりの狂気

「万斉…先輩…」

また子が口を開いた

「うち…ぶっちゃけ刹那の事気に入ってなかったっス」

「「……」」

「いきなり現れて、晋助様にべったりで…強いし」

「拙者も最初はあんまり好きではなかったでござるよ」

「私もです」

「でも…今になって思うんスよ」

「「?」」



「何でもう少し仲良くしてやんなかったのかって…」

また子は俯き、泣いた

「刹那がいてくれたから…晋助様は、あんなに笑うようになったのに…うちは…」

「今悔やんでも仕方ありませんよ、また子さん」

「!!」

「刹那殿は生まれ変わってまた帰ってくるでござる。その時に仲良くしてやればいいでござるよ」

「!!…わかったっス」

また子はそのまま泣き叫んだ

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