月明かりの狂気
2
刹那は高杉に『大好き』だと言い残し、笑って抱きつく様にして死んだ
高杉は言葉を失って、人形の様に動かなかった
「…高杉」
銀時の言葉に高杉は我に返った
「刀くらい…抜いてやれ」
「…刹那は死んでねぇよ」
「高杉…!!」
「死んでねぇよ、刹那は!!さっきまで生きてたじゃねぇかよ!!」
「高杉!!しっかりしろ!!」
桂が高杉の肩を揺さぶる
「刹那は…もういない…」
「嘘だろ…何で…お前まで」
「刹那も言っていただろう、自分はもういないって」
「…っ!!」
「辛いのはお前だけじゃねぇんだよ…!!俺だってヅラだって…あいつらだって辛いんだからよ…!!」
「……」
その言葉を聞いて高杉は刹那の胸に突き刺さった刀を抜いた
そして刹那を抱き続けた
銀時と桂は高杉の傍から離れ、新八達の元へ行った
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