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月明かりの狂気

刹那は高杉に『大好き』だと言い残し、笑って抱きつく様にして死んだ

高杉は言葉を失って、人形の様に動かなかった

「…高杉」

銀時の言葉に高杉は我に返った

「刀くらい…抜いてやれ」

「…刹那は死んでねぇよ」

「高杉…!!」

「死んでねぇよ、刹那は!!さっきまで生きてたじゃねぇかよ!!」

「高杉!!しっかりしろ!!」

桂が高杉の肩を揺さぶる

「刹那は…もういない…」

「嘘だろ…何で…お前まで」

「刹那も言っていただろう、自分はもういないって」

「…っ!!」

「辛いのはお前だけじゃねぇんだよ…!!俺だってヅラだって…あいつらだって辛いんだからよ…!!」

「……」

その言葉を聞いて高杉は刹那の胸に突き刺さった刀を抜いた

そして刹那を抱き続けた

銀時と桂は高杉の傍から離れ、新八達の元へ行った

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