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月明かりの狂気

「…!?」

高杉は目を見開いた

刹那の腕は震えていた

そして顔は涙で濡れていた

「…ごめん」

「!!」

「ごめんね…高…」

ゆっくりと刹那は言葉を紡いだ

「私…やっぱり……怖い…いつか…私…じゃ…なくなる…いつか…また…みんなを…襲う…」

「刹那!!もうしゃべんな!!」

「でも…」

「…?」

「でもね…私が…私で…いられた…のは……ゴホッ……はぁ…高が…いて…くれた…から…なんだよ…」

「…!!」

「どれだけ…身体を…乗っ取られ…ても……心を…消されて……も…これだけ…は……変わらない…」


刹那は高杉の頬に手を伸ばした

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あきゅろす。
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