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月明かりの狂気

「…刹那」

高杉は暴れる刹那を呆然と見つめていた

再び暴れだした刹那を止められる者はおらず、万事屋、鬼兵隊幹部以外の人間も巻き込んだ


「刹那…止めてくれ…!!」



「もう止まんないでしょ?」

「!!」

頭上から來の声がした

「高杉〜君は知らないと思うけどさぁ、刹那ちゃんが過呼吸起こしたの2回目じゃないんだよね〜」

「!?」

「ホントは高杉が見えないとこで何回も起こしてるんだよ。過呼吸の回数が増えれば、それだけ身体が紅桜に呑まれてる証拠♪多分君に心配かけさせない様に今まで黙ってたんだと思うよ〜」

「…刹那」





何で言わなかったんだ

刹那は…俺が嫌いだからか?









「ぐっ!!」

「うぁっ!!」

ドサドサと銀時と桂が飛ばされてきた

「…銀時、ヅラ…」

「高杉…立て」

「!!」

「お前が刹那を見てやんないでどうすんだよ」

「…っ刹那は…」




「お前らに刹那ちゃんを助けるのは無理だよ」

「「「!!」」」


「君らは刹那ちゃんと同じように攘夷戦争を戦った戦友だろ?」

「…戦友?」

「そうだよ!!不慮の事故で刹那ちゃんは死んだんでしょ?」

「……」

「人1人も護れない弱いやつなんかに救えるはずがない!!刹那ちゃんは僕のものなんだよ!!お前らはただの同士だろ?そんなやつらなんかに救えるはずがねぇんだよ!!」


「「「……」」」



3人の頭の中で、何かが音を立てて崩れた

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あきゅろす。
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