月明かりの狂気
1
お登勢は一瞬険しい顔をしたが、すぐに平然を装った
「いや知らないねぇ。」
「そうか…まぁ見たら僕が探してたって言っておいてよ〜」
男はそう言うと店を出ようとした
「待ちな、名前は?」
「あぁ忘れてたよ」
男は振り返り
「ぼくは剥離來。彼女に逢ったらよろしく」
その瞳は狂気に満ち、不気味に笑い、來は去っていった
「オトセサン、コレヤバインジャナイデスカ?」
「刹那は…何か…」
キャサリンとたまは恐る恐るお登勢に言った
「…キャサリン、たま、あいつら呼んできな。たらふく飯食わせてやるって条件つきでな」
「ワカリマシタ」
「はい」
キャサリンとたまは店を出て、4人を呼びにいった
「やばいね…あの娘何かあるね」
お登勢は焦りを感じていた
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