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柔軟概念
第玖頁

「銀ちゃーん、時音ー。」


神楽がその場の空気を和らげるような幼い声で二人を呼ぶ。


二人とも神楽のほうに振り向いた。


「これいじってたらスイッチ押しちゃったヨ。」


そう言った神楽の手の上には球形の爆弾があり、時を刻む不吉な音を醸し出していた。


「「何やってんのお前ェェ!!」」


罵声が小部屋にとどろく。


それでも爆弾は時を刻むのをやめない。


「ナレェェタァァ!!お前そんな変に格好良い情景描写してる暇あったらコレなんとかしろォォ!!」


それはないだろ!!


ナレーターなるものこういう時こそ冷静n「知るかんなもんんん!!」


「銀!!それ貸せ!!」


時音が叫ぶ。


銀時は条件反射で(あってほしい)実の妹に爆弾を渡した。


とんでもない奴である。


「さて…」


時音が手のひらに爆弾をのっけて一息おく。


「どうするか。」


「考えてなかったんかィィ!!」


即銀時がつっこむ。


渡した意味ねーじゃん!!みたいな。


時音はあと6秒で死ぬ状況で落ち着いている。


そして、


「真選組の爆弾処理班に渡すか。」


と地味な名案。


最初からそうしろよ。


そうして真選組がバズーカを構えたその瞬間…戸が蹴破られて爆発頭の時音が爆弾を持って飛び出してきた。


「爆弾処理班いるかぁぁ!!こぉれなんとかしやがれェェ!!」


とても女らしくない。


というのが第一印象な人間だが今はそれどころではない。


真選組とあろうものが爆弾を見ただけで散ってしまったのだ。


時音も流石に焦り始める。(遅っ)


「ちょっどーすんの?!…あと一秒?!」


「は?間に合わn


パン


軽い爆発音がした。


…軽すぎねぇか?


銀時が伏せていた頭を起こして爆発したくす玉みたいなものを拾い上げた。


カラフルな紙切れを沢山まき散らして破裂したソレはあきらか殺傷物ではなかった。


「んだよこれ…。」


「?なんか帯入ってるぞ。」


時音が帯を拾い上げて言う。


そこにはでかでかと


映 画 化 万 歳


と書かれていた。



散らなかった万事屋一同合わせて


「「「「ざけんなァァ!!」」」」


その声は首謀者桂にも届いていた。


「美しい生き方はどうしたのだ…;;」


悲しみ混ざりの声は天まで届いたらいいのにな−。(作者がくす玉と取り替えた。)




































END


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