柔軟概念
第陸頁
「それは私のウサギの通り名だ。」
あたりが一気に鎮まる。
時音ははぁと溜息をつく。
いや、ため息をついた…じゃなくて、
「なんでウサギに通り名ぁぁ?!明らかおかしいだろ!!戦争ばかにしてるだろ!!」
新八がすかさずつっこむ。
いかなる状況でもこいつはつっこみに生きてつっこみに死ぬのかな。
うん。
そうだろう。
「私のウサギばかにしてんじゃねーよ駄眼鏡野郎がぁぁ!!本名忘れたけどね!!」
「駄目なのはそっちだぁぁ!!」
結局、新八は時音の気分と独断によりフルボッコ☆
な状態に。(報われないね)
桂は「なんか…すまなかった。」と頭を下げた。
なんか時音って最強だなオイ。
「しかし…二人の力が今回は必要だ。」
「?」
「天人どもが入ってくるあのいまいましいターミナルを爆発する。俺だけだと力が足りない。」
桂はたんたんと話していく。
「力ってなぁ・・・お前そんなことして何になるんだよ。」
時音が溜息をつく。
銀時が言葉を繋ぐ。
「俺たちの戦はもう終わったんだよ。それをいつまでもネチネチネチネチ京都の女かお前は!」
銀時がそう言うと、桂は反発する。
「バカか貴様は!京女だけでなく女子はみんなネチネチしている。そういう全てを含めて包み込む度胸がないから貴様はもてないんだ。」
「オイオイオイヅラ、銀。お前ら今この時点でもてるどころか全女子に殺されるような発言したよ。ちなみに私も生物学的上女子だから代表してお前ら処刑な?」
時音がさらりと言う。
その時音のすぐ横には
ギロチン
「「なんでここにあんのぉぉ?!」」
一斉に2人からつっこみが入る。
おいおい時音。
つっこみとセットでとんでもないボケしたよ。
ボケ役の桂までつっこませちゃったよ。
時音が取り押さえられ(取り押さえた奴の大半は半殺しにされた)、ギロチンが片づけられると桂は話を続けた。
「俺たちの戦はまだ終わってなどいない。貴様らの中にとてまだ残っていよう…。国を憂い共に戦った同志達の命を奪っていった。幕府と天人に対する怨嗟の念が…。」
銀時の顔が少しかたくなる。
桂はもう一度刀を上に持ち上げた。
「天人を掃討しこの腐った国を立て直す。我ら生き残った者が死んでいった奴らにしてやれるのはそれぐらいだ。」
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