Novel
2
SHINHWA 様
そう書かれた張り紙のあるドアまで来ると、一番にいつもの元気を取り戻したのはミヌだった。
━━タタタ…
小走りで駆け寄り、誰より先に、部屋の涼しい空気を、エアコンの風を受けようと試みた。
━━バターン!!
笑顔のミヌと、勢いよく開くドア…
…と…
待ってましたと言わんばかりに溢れ出す、熱のこもった空気に、ミヌは何とも言えない顔になった。
「うぅぅ…。もわっと…もわっとするよーぅ><;」
でも、何故かそれを楽しむかのように、
「きゃーッ!エンディー!!♪」
と叫びながら、まんねに抱きついた。
「…あづい…。あづいよ、みぬひょーん;」
ただでさえ暑い廊下に、部屋から流れ出す生あたたかい風。
それに拍車をかけるようなミヌの人肌に、さすがのエンディも眉間に皺をよせ、怪訝そうな顔を露にした。
それでも、ミヌを払い除けられないのは、大事な大事なひょんだから。
と、丁度そこへスタッフがぱたぱたと走りよってきた。
あわてて話す彼女の言い分はこうだった…。
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