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 Novel

「…そろそろ花火してぇなぁ☆」
大声でミヌが言うと、
「いいねぇ☆」
ドンワンがそう反応する。

と、その時、二人の後方が一気に明るくなった。

逆ナイアガラの滝のような、無数の吹き上げ花火。

みとれるドンワンと、その先にあるものに笑いをこらえるのに必死なミヌ。
酒を飲んでいない彼には、共犯の彼には、そこに何があるのか分かっていたから。

「あちッ」
「ひょん〜大丈夫?」
「あぁ!一本倒れた〜」
「おぃジン!失敗したら蹴るぞッ」

そんなことを話ながら、花火が終わるのを、ドンワンが自分たちに気付くのを待っていた。

花火の威力が弱まってきた頃、ドンワンもその向こうに4つの人影があるのに気付いた。

「…あ!」
驚きを隠しきれずにミヌを見ると、
「大成功だな☆」
そう言ってにやりと笑った。

メンバーの愛を感じ、はちきれんばかりのドンワンの顔を確かめると、ミヌはふいに立ち上がり、手をさしのばす。
「みんなの所行こっか!」

ドンワンはその手を握りしめ、はね起きると、そのまま歩き始めた。

こういう時のミヌはいつもとは別。
ずっと手を握っていてくれる。

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あきゅろす。
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