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 Novel

━━ガタン ガタン…━

「…ふぅ〜」

軽くため息をついて、久しぶりに焼酎を口に運ぶドンワン。

━━ホントはあんまり一人じゃ飲みたくないんだよなぁ…

そんなことを思いながらグラスを揺らすと、カラン…という音と共に、氷がその中を涼しげに泳ぐ。

もう一口…っとその時、マンションの下にある一つの人影が目についた。

あまり酒が強くない彼は、目を凝らさなければ、それが誰なのか判別できなかった。

━━ん?みんぼん…??

ドンワンのマンションの下、ちょうど目のつく所にいたミヌの顔はいつもと変わらずオレ様だった。
小さな体をいっぱいに使って、下に来いとジェスチャーしている。

そんなミヌのかわいらしい行動に、ドンワンの顔に自然と笑みがともる。

顔を洗ってスッキリしてからTシャツを着替えて、エレベーターまで駆け足。
下に着くまでもずっと足踏みし続け、小走りでミヌの所にようやく到着したのと同時に、
「どした、みんぼん!」
ちょっと息があがりながらも嬉しそうに、でも不思議そうに尋ねる。

「いやぁ、別に…。ちょーっと一緒に海まで遠出しないかと思ってさ☆ど?」

━━…海?まだ5月なのにか…?

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