Novel
2
久々に6人が集まる仕事。
もちろん楽屋は同じ部屋…
━━うぅ〜、ドキドキするなぁ…。
会ったら何て言おうか?
笑顔で入って行けばいい?
久しぶり!って挨拶しようか?
メンバーなのにそれもおかしいな…。
ドアノブに手をかけてるのに、回す勇気が出てこない…。
しばらくドアの前で悶々と思いを巡らしていたら、スタッフに声をかけられた。
「チョンジンさんどうかしたんですか!?…入らないの?」
「…へ?」
どうやら、ドアノブを握り締めながら、ぶつぶつ呟いていたらしい…。
少しだけ恥ずかしくなって、照れ笑いで答えた。
「ちょっとだけ緊張しちゃって…へへへ。」
スタッフの不思議そうな顔を横目に、意を決してドアを開ける。
と、そこには、俺以外のメンバー全員が既に揃っていて…
みんなにっこり笑顔で迎えてくれる。
何だか嬉しくて、俺もつられてにっこり。
誰も一言も声は発しない…
きっと、みんなも緊張してるんだろうね。
でも、笑顔だけで俺たちは通じあえるから━━
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