Novel
11
楽しげな復讐の始まり。
「走り回って疲れちゃったよなぁ、ジニ?」
ドンワンがニヤリと笑いながら話をふると、
「ほんとだね〜!ペンをふりきるのにも必死だったし。」
いかにも、という顔で返事をするジニ。
「おれだっていつもしないような気配りとかしちゃったしさぁ〜?ねぇ、エンディ?」
ミヌがすねた子供のように同意を求めれば、エンディも、
「そうだね、ミヌひょん☆」
━━ちょっとくらいヘソンひょんに意地悪しても罰当たらないよね?
そう思いながら、にっこり答える。
何かを察知したヘソンが、じゃぁ…と言いながら帰ろうとする肩を、エリクががっしり捕まえると、おもむろに口を開く。
「ヘソンのおごりで…」
┏焼き肉…
┣焼き肉!!
┣焼き肉ぅッ
┣焼き肉〜♪
┗焼き肉☆
5人の声がはもる。
「えぇッ!?ちょッ…ま…。えぇぇ〜?」
愕然とするヘソンを残し、次々と楽屋をあとにして行くメンバーたち。
「てかエリクは何もしてないじゃーん!」
そんな必死な叫びにエリクは振り返り、特大の笑顔で応えてやる。
「近寄らなかっただろ?」笑。
━━持ちつもたれつ。それが僕たちの秘訣です。ね、ヘソンひょん?
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