Novel
10
「あはは!見て見てぇ☆」
はしゃぎながらブルーハワイで真っ青に染まった舌を出すミヌを見て、喜んでみんなが笑う。
━━やっぱこの雰囲気が一番だよねぇ。
いちごのかき氷を食べながらにっこりしているヘソンを眺め、胸をなでおろしながら、エンディもつられてにっこりした。
「あ、…エアコン」
エリクの一言にみんなが天井を向くと、顔を涼やかな風が通りすぎていく。
「…今更だなぁ〜;」
ぶちぶちと文句のこぼれる4人をしり目に、突如立ち上がったヘソンがエアコンの電源を切ってしまう。
「えぇ〜!?何で切っちゃうのさ?」
目が飛び出んばかりに驚きながら尋ねるミヌに、
「みんなが頑張ってくれてたから☆」
と笑ってメンバーを見渡す。
━━分かってるなら機嫌直せばいいのに…;
そんなことお構いなしにかき氷を食べ続けるエリク、ガックリ肩を落とすドンワン、ぱくぱく口を動かすだけのミヌに、呆れた顔のチョンジン。
そんなみんなを見て、ヘソンは、ぷっ!と吹き出してしまうと、
「たまには王子様扱いもいいよねー☆」
満足気にニヤニヤする。
でも、これで終わらないのがシナメンたち。
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