Novel
8
━━バターン!!
勢いよくドアの開いた音がする。
黒いヘソンと作り笑いのミヌ、逝った目のエリクと心配そうな顔のエンディ。
みんなが振り向くと、大粒の汗を流しながら、仁王だちしているドンワンとチョンジンの姿があった。
そして、その腕の中には…
┏かき氷〜☆
┗かき氷〜♪
ミヌとエンディが嬉しそうに言うと、ヘソンとエリクの耳がピクリと動く。
「おぉぃ!ヘソンは何味にする〜?やっぱコーラか?」
ドンワンが笑いながら聞けば、
「いやいやぁ!それよりは青りんごでしょ☆」
ジニがかき氷のカップをヘソンにつき出す。
「ん〜…それとも定番ブルーハワイとか?」
ミヌが品定めしつつ手にとれば、エンディは
「ヘソンひょんはピーチだよね〜?」
首を傾げ、かわいく尋ねてみる。
「…味。」
┏…ん?
┣…ん?
┣…ん?
┗…ん?
ポソっと呟いたヘソンに、四者四様の声音で聞き返す。
すると、少し顔を赤らめながらヘソンがまた呟く。
「…い…ちご…。」
━━いちご…?
┏ヘソン…
┗へソンひょん…
┏いちごなのか…
┗いちごなんだぁ…
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