Novel
6
━━…これもダメか;
なから気を失いかけながら、4人は遠い目で窓から外を眺めた。
━━んんッ!?
揃って窓にかじりつく。
━━…あれだぁぁ!
━━コクリ…
頷くと、ドンワンとジニはキャップを目深にかぶり、突如楽屋を飛び出し、全力で駆け出した。
二人が飛び出した後、ドアがゆっくりと閉まったのを確認したエンディとミヌは目配せをする。
ミヌはヘソンに近付き、笑顔を振り撒きながら、最近のおもしろ話をジェスチャー大きめに、楽しく話してやる。
━━ヘソン…笑えぇ〜;
エンディはエリクの横に座り、行動を再開したエリクがヘソンにちょっかいを出さないよう予防線をはる。
━━エリクひょん〜、空気よんでねー;;
二人が必死になっている頃、走っている二人もまた必死になっていた。
ファンに気付かれようが、真顔で走り続ける。
少女たちが、成人男性の猛ダッシュに追い付けるハズもない。
進路を阻むモノは、手荒でもはね飛ばす。
モムチャンな二人に敵うものがそんなに存在するハズもない。
とにかく目的地まで、息を荒げながらも走り続ける二人。
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