Novel
4
眉間にこれでもかと皺をよせ、機嫌悪いですオーラを発したヘソンがいた。
━━あぁ〜…ヘソンひょん思いっきり機嫌悪いよぅ;
思い返せば、本番中、ヘソンは歌詞を少し間違えたし、雨で髪型も崩れている。
━━それだけでもご機嫌ななめになる要素は十分なのにぃ…;
そのうえ、こんなに不快指数が高いとなれば、ヘソンがどうなるかは簡単に理解できる。
┏やばい…;
┗やばい…;
そう思ったまんねコンビが、目を見合わせ、とった行動…
それは、とにかくヘソンの周りだけでも快適にすること!
ジニがそれとなく、
「へそんひょん、窓際座ろうよ〜♪」
と誘うと、コクンと頷き、ジニに背中を押されるがままに歩きだす。
ヘソンがイスに座ると、
「窓開ければ涼しいかなぁ〜?」
と、なにくわぬ顔でエンディが近付き、ヘソンの傍の窓を開ける。
…と、入ってきたのは夏の夕暮れの涼やかな風…
ではなく、
「きゃー!!」
というファンたちの黄色い声援。
条件反射でバタン!と窓を閉め、ヘソンに目をやると、更に黒いオーラを発するヘソン。
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