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 Novel

眉間にこれでもかと皺をよせ、機嫌悪いですオーラを発したヘソンがいた。

━━あぁ〜…ヘソンひょん思いっきり機嫌悪いよぅ;

思い返せば、本番中、ヘソンは歌詞を少し間違えたし、雨で髪型も崩れている。

━━それだけでもご機嫌ななめになる要素は十分なのにぃ…;

そのうえ、こんなに不快指数が高いとなれば、ヘソンがどうなるかは簡単に理解できる。


┏やばい…;
┗やばい…;


そう思ったまんねコンビが、目を見合わせ、とった行動…

それは、とにかくヘソンの周りだけでも快適にすること!

ジニがそれとなく、

「へそんひょん、窓際座ろうよ〜♪」

と誘うと、コクンと頷き、ジニに背中を押されるがままに歩きだす。

ヘソンがイスに座ると、

「窓開ければ涼しいかなぁ〜?」

と、なにくわぬ顔でエンディが近付き、ヘソンの傍の窓を開ける。

…と、入ってきたのは夏の夕暮れの涼やかな風…

ではなく、

「きゃー!!」

というファンたちの黄色い声援。

条件反射でバタン!と窓を閉め、ヘソンに目をやると、更に黒いオーラを発するヘソン。

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