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 Novel

━━夜、家の近くを通る電車の音を聞きながら、夕涼みするのが好きだ

いつもはにこにこ笑って、おもしろいことを言って、周囲を和ませるのが俺の役目。

だけど、たまには落ち込んで、へこんでしまうこともある。

人前では決して出さない…だけど秘かに…でも心の奥底に、ずっしりと重いモノがのしかかることがあるんだ。

世界から自分一人だけが取り残されたような気分になった時、俺を落ち着かせてくれるのが、

電車の音。

━━もぅ、誰もいないんじゃないだろうか…

そぅ考えている時に、まだ誰かが起きている、そんなふうに思えるから…。

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あきゅろす。
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