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初愛ーはつあいー 4 遅れて萩野さんのスラックスの前を解放させた俺は、自身への愛撫に誘発されるように、解放したてのスラックスの中へ手をしのばせた。 ボクサーパンツの内ゴムをめくると、柔らかいアンダーヘアにあたる。少しずつそのなかに手を差し入れていった。 すぐさま上を向いて成長した萩野さんの分身が指先に触れる。体温よりも数度高まった先端は、張りつめた重量感でさわるとすでに硬い。 その熱さや長さ、興奮の大きさを確認するように、やんわりと包み込んだ。途中で指先がカリクビにあたると、そこを愛撫されたときの快感を思いだし、一瞬ゾクリと背中に冷や汗がにじんだ。 「……っはぁ」 苦しそうに漏れ出す吐息は、熱気とともに口内に流れ込んでくる。気が付いたら俺の方は、ボタンがすべて開けられている。 無防備にさらされた乳輪は、すでに萩野さんの指先にはさまれていた。親指と人差し指を転がすように擦り合わされ、勃起したての桃色の突起が伸びたり縮んだりを繰りかえしている。 同時にスラックスのなかに入れられた手が、ペニスの根本から愛撫する。 つかまれた皮が上下にこすれるたび、開発されたての未熟な性欲があからさまに刺激された。 親指の腹は尿道をふさぎ、グリグリと押さえつけるように捏ねくりまわしている。 「んぁっ……やっ……あっあ」 萩野さんの手が悪戯に動きまわるたび、俺はまるで思惑どおりに首をのけ反らせて喘いだ。 火花を散らすような激しい快感が脳内を犯し続けるなか、足腰にさえまともに力が入らない。 それどころか今は、脚を割って入りこんだ萩野さんの体に寄りかかっている状態。 俺は力のぬけてしまった両手を、やっとのおもいで目の前のスラックスのなかに入れ、尖端や根本のあたりを触りまくった。 俺の唇をむさぼっている萩野さんの顔は、ときどき苦しそうに歪んでいる。 先端を撫でている左の手のひらは、ヌルヌルと粘膜まじりに滑りつつさえある。俺自身のペニスに至っては、早くも先端が我慢汁でべとべとだ。 男二人を挟んで、二つの陰茎が、お互いの手のなかで愛されて汁を垂らしてよろこんでる。言葉に現す以上に、実際にその状況を見下ろしている様は、このうえなく卑猥で仕方ない。 「やば、俺も……」 そのうえ、萩野さんが急に顔をゆがめたかとおもえば。声を上ずらせ、イキそうとつぶやき、手の中がいっそうぬめってくる。 「あ……っああっ」 その顔と声だけで良からぬことを想像してしまった俺は、その倍以上の興奮にもののうちに呑まれてしまった。 戻る＊次へ#  |