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親友のキスが忘れられんくて、好きになってしまった///
3
やめろって言うのに隼人の奴、俺のチンコ触って来た。


「ぶは、完勃ちやん」

「………!!!」


しかも俺のギュって握ってきて普通に扱かれた。


「や、めろや……!」

「何で?気持ちいいんやろ?」


後ろから伸びて来た自分のじゃない手が上下に動いて、俺のめっちゃ勃ってて、自分でするときよりも数倍ゾクゾクきて感じた。

亀頭が手の間から見える。

それが隼人の手だって思うと、もっと興奮した。


「は……っくぅ……」


チンコと一緒に乳首弄られたことなんて無かったし、すぐにイキそうになったけど隼人は手の動きを止めてくれなくて……。


「う……っあ……ぁぁ……たんま……たんま!!」


遊び半分で弄られた隼人に、マジで感じてた。

変な声でて、自分が自分じゃなくなる感じがして、女子みたいな声だして悶えてる俺って凄い情けないなって思う。

もう、無理やり隼人の手と体引き剥がして急いで風呂から出た。


「ごめん、お前と違って俺、まだやから。……童貞やから。そんなん慣れてない」

「……ああ、ごめん」


ごめんって……。

あんなことしといて、隼人の反応はめっちゃ軽かった。

そんだけ女慣れしてんだなーって思うと、ますますショックで泣けてくる。

親友やからって、していいことと悪い事があるやろ、隼人。

俺、お前の事が好きなんよ。

もうこんな、軽はずみなことしないでほしい。

……なんて、本音は絶対言えないけど。


「もう……こんなことすんなよ、ばーか!」

「んー、どうやろ」


ていう、最後までニヤけた軽い言葉に、隼人との距離感めっちゃ感じて凄い落ち込んだ。

俺はそういう事、遊びでもできんけどな……。

相手が少しでも気になる奴なら、なおさら絶対できん。

男同士の恋愛って、それだけで高いハードルがあると思う。

自分もそうだけど、相手に想いを伝えるときなんかはな、尚更やわ。

軽い流れで告白なんかしたら、絶対『ああ、コイツ趣味悪い冗談言うわ』で終わらされると思う。

あんな……一緒の風呂入って乳首とチンコ扱いてくるとか……。

相手のことを恋愛対象として見てたら、絶対できない。

だから、今のやりとりで、俺は隼人がこれっぽっちも自分の事を意識してないって分かっちゃったわけで。

尋常じゃないくらいドキドキさせられたけど、今は凄い切ない。


「このまま友哉の家泊まっていい?」


帰れ……(俺の心の声)。

タオル首にかけてくしゃくしゃってなった半濡れ髪の隼人は、悔しいけど恰好いい。

間接的にフラれたばっかなのに、まだまだ未練タラタラな俺は、隼人なら抱かれてもいいって真剣に考えてた。


「今日、親が夜勤で遅いから」


これが俺の考え出した、遠まわしな言い訳。

「んじゃ、俺が代わりに友哉の事守っちゃる。一緒に寝よ?」


んで、言い訳拒否られる。

結局隼人は帰んなくて、一緒に部屋でゴロゴロしてるうちに眠くなって、気が付いたらベットの上で俺は後ろから抱きしめられた隼人の腕の中で寝てた。

……なにコレ、めっちゃ切ないやん。

てか、コイツ普段からボディタッチ多すぎ。

ていうか、男やからって安心しすぎやわ。

俺みたいに、お前の腕のなかでドキドキしてる男子もおるんよ、隼人?


「………好き」

「――ん、俺もよ」

「………」


―――冗談。




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