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REN†ALーれんたるー(完結)
3

***



連れて来られたのは屋上。

青空が綺麗だ。

ここから見る街の景色はなんてのどかなんだろう。

おそらく授業が始まってるせいか、誰一人いない。

少し、風が強い。


「ん。座って」


嬉しそうに笑い、場内を取り囲むようにして作られた一段高めの淵に座るように促した。

昨日で学習したことは、彼はめっぽう気が短いということ。

これ以上怒られたく無いので、言われた通りに座る。

1ミリの隙間もあけずに隣を上條が埋めた。

肩に筋肉質な彼の腕が当たる。密着したせいで、体温までもばっちり感じる。

昨日の今日で、これで気にするなという方が可笑しいだろう。

少しでも顔を上げれば、自分を奪ったあの唇が間近にあるのだ。それも今日は、体の感触付きで。


「あーちゃん、俺のこと怖い?」

「あ、はい」

「ん?(^^)」

「あっ、いいえ」


ええ、怖いですよ。

すんご―――く、怖いです。


「(^^)」

「す、すみませんっ怖くないですっ」


その笑顔がもっともっと怖い。





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あきゅろす。
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