REN†ALーれんたるー(完結) 4 夢中になってしゃぶりつくほど、聖は艶めかしい声を出して感じた。 根本まで咥え込んで、わざとゴクゴクっと喉をならす。 自分の喉が、ペニスを咀嚼(そしゃく)して締め付けてるのがわかる。 ときどき粘り気のある苦味を持った先走りが口内に流れこんだ。 ちょっと待てなんて切羽詰った声さえもお構いなしに、唇をすぼめて竿全体をじゅるじゅると吸い上げてやる。 ああ……こんなに我慢汁でた。 聖ってばすごい気持ちいいんだ。 「ん……っじゅる……っふ、ん」 イタズラに動かすだけでも痙攣がヤバい。 上目遣いに見上げた聖は、うう……っと快感に耐え忍ぶ顔をして必死に下を見まいとしている。 その顔が美玖の性欲に火をつけ、より一層の激しさで上下に吸い付いてやる。 唾液が滴り落ちるくらいじゅぶじゅぶと音を上げていた。 「っちょい待て……!」 突然両手で顔を上にあげられた。 無理やり頭上の聖を見上げる角度にさせられ、咥え込んでいたモノがちゅるんと、口から離れてしまった。 「美玖、お前……っ、どこでこんなコト……覚えたんだよ」 「ハァ、ハァ……セフレしてたの」 「………は」 「聖のいない間、寂しくて礼央さんのセフレになってた」 トロンとした目つきでそう言うや否や、明らかに聖の表情が変わった。 「誰」 「――ん……?」 「礼央って誰」 甘ったるい溺愛顔から一変して、嫉妬まみれの男の顔に変貌をはじめる。 別の男の名前を聞いたとたん、下半身にうずくまる美玖を抱き起し、突然マットの上に押し倒したのだ。 「美玖お前……、ソイツに何されたっつったよ」 もともと聖の目は芯の強いキリリとした切れ長だから、額にシワを寄せて上目遣いに見られると余計に迫力が出る。 「んっ……だからセフレになって抱かれた……」 「―――っ!!」 無意識に独白した響の名前は、普段の美玖には絶対にみせることのない、聖の男としてのプライドを掻き乱したようだ。 それまでは戸惑いがちだった聖が、悔しさをにじませた顔で美玖の身体に覆いかぶさってきた。 「ハァ……聖……!」 シャツの裾を捲りあげて素肌を曝け出させ、その中に顔を埋める。 聖は突然、被りつくような激しいキスをはじめた。 [*前へ][次へ#] |