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REN†ALーれんたるー(完結)
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***



体中にこびりついた精液をふき取ってやる。

ぐったりと項垂れた有紗は、絶頂の余韻からか体を震わせて痙攣をくりかえしている。

目尻に泣き跡を残したままぎゅっと瞑った瞼はいっこうに持ち上がらない。

上條のつけた所有印が白い素肌を赤く染め、いたたまれなくてそっと布団をかぶせた。

華奢で色白な、成長途中のような、無垢な体だ。

涙混じりに眠る有紗からは、一片の汚れも感じない。

この幼い体が、今まで確かに男の肉欲を体の髄にまで呑み込まされていたというのに。

こうして静かに眠る君は、なんてきれいなんだろう……。


「有紗から離れろ」


……ああ、そうだ。

この声の主が有紗を犯した。

僕の目の前で、この子の純粋で無垢な体を割り開き、汚れた欲望で貫いたんだ。

シャワールームから出て来たばかりの上條が、上半身を露出させたまま部屋の入口にもたれかかって睨み付けてくる。

自分の弱みを握られ、一方的に主従契約を迫られたのはつい数時間前のことだ。

有紗を引き合いに出され、この部屋が父連介のポケットマネーで用意された事や、毎週の業務報告を行っていることまでも全て打ち明けた。


『分かってるだろうけど、親父にチクったらあーちゃんに全部バラすから』


上條は、自分に変わらずこの部屋で過ごせと言う。

『異常はありません』と何食わぬ顔で社長を裏切り、有紗が抱かれる姿を見続けろというのだ。


「……僕はまだ社長に信用されてなくてね。日報に毎日映像を付けろと言われている。アリバイの為にせめて夜だけでも二人にさせてくれないか」

「んなこと言って、あーちゃん喰うつもりじゃねーの、アンタ」


渡すものか。


「約束は守るさ。有紗には手を出さない。……それに、僕が報告を怠って不利になるのは君だろう」

「親父から信用ないんだろ、アンタ」


僕が有紗の凌辱を、ただ静かに見ているなんて思うな。

君を守ってやれるのは、僕しかいないんだ。

上條の鋭い獣の光を帯びた目が、雨宮を捉える。

内面まで炙り出されてしまいそうな鋭い眼光だった。

一瞬でも心の内に触れられれば一巻の終わりだ。

……これが、17歳の少年の目なのか。

胸奥にうずまる想いを押し殺した。

背中を伝う冷や汗の寒さを感じる。


「……一時間だ。それ以上は許さねーから。……有紗に手ぇ出したら殺すよ?」


最後まで切っ先の尖った眼光に信用は見えなかったが、そう言い残して上條が部屋から出て行った。






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あきゅろす。
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