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Short story
傾向と対策





学校じゃ教えてくれないこと。
先生は教えてくれる?















【誤解の解き方】


あの人を見てると、それだけで嬉しくなって。
ついつい視線があの人を追いかける。



そのくせ。



目が合うと、柄にもなくドキドキして。
慌てて逸らしてしまうことを許して欲しいんだけれど。


それが露骨過ぎて、あの人は気にしているみたいなんだ。


違うんだ、本当は。
嫌ってなんかいないんだよ。

言いたくて、言えなくて、俺は後悔ばかり。





教科書のどこにも、その解き方は載ってなかった。










【素直になる方法】


夜はあの人を想って眠れなくなる。
おかげで毎日睡眠不足。
ほとんどの授業は寝ちゃってるから、もちろん成績もがた落ちで。

どうしたんだって、あの人は聞くけど。


あなたのことを想うあまりに何も手につかない、なんて。


言えるわけがないんだ。
だからいつもあの人に突っかかってしまう。

『あんたに関係ないじゃん』って。
気にかけてくれて、嬉しいのに。

天邪鬼だよね、俺って。




図書室では、その方法は見つからなかった。










【思いの伝え方】


もうさ、俺。

悩んでるの、嫌になったから。
行動に移そうかな、と思うんだけどね。



決行は、今日の放課後。



でもさ、なんて言ったらいい?

どうやって、この気持ちをあの人に伝えたらいい?





仕方がないから、まぁ、とりあえず。
先生に教えてもらうことにするよ。

ええと、社会準備室だっけ?




















先生――あなたを好きだって気持ち、どうしたら分かってくれますか?





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あきゅろす。
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