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3

「……梓はそれでいいのか?」

「?」

「好きなんだろ?」

「……うん。」


迅の言いたいことは分かる。
好きなのに気持ちを伝えず眺めてるだけでいいのか?ってこと


「まぁ、決めるのは梓だからな。
でも、俺の個人的な意見で言えば大反対だけどな」

「そんなに嫌いなの?迅は…」

「嫌いって言うか…」


困った顔して後頭部を掻く迅。


「あいつ、セフレ沢山居るんだぞ?
それも、飽きたらポイってあり得ないだろ?」

「……」


そう、僕が恋をしてる朝比奈君は学校のアイドルだ。とにかくモテる。
でも、学校に沢山のセフレが居る。
不特定多数の…

だから、僕の恋は多分叶わない。

なら、諦めろよ。思うだろうけど…
それが諦められないから困ってるんだ。
だから、ストーカーよろしく。
いつもグランドから少し離れた場所から見てる。

一種間前のあの日。
たまたま、いつもよりギャラリーが少なくて少しでも近くで見たくてフェス越しから見てたら何故か朝比奈君と目が合ってそしたら、あんな幸せな時間が過ごせた。
だから、僕は幸せなんだ。


「……そう言えば迅は居ないの?」

「?」

「好きな子とか」


幼い頃から迅と一緒に居るけどそう言う話を聞いたことがない。
告白はされてるけどいつも断ってるって周りから聞いてたし。


「俺は剣道が恋人だからな。」

「うわっ!出たよ。剣道バカ」

「誰が剣道バカだ!」

「痛い!だって事実じゃん!」


剣道バカな迅にはしばらく無理かな?
でも、この剣道バカな迅が恋したらどうなるんだろう。
なんだか想像つかないな。




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あきゅろす。
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