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店に戻るとまだ客は1人もいなくて店長は品出しをしていた。



「…店長。俺、もうあがっちゃだめですか?」



俺はさっきの出来事を店長に一部始終話した。



「あー、ならしゃーないな。いいぞ。気ーつけて帰れよ。明日は今日の分プラス2時間な。」



「…………店長鬼っす。」



俺はさっさと帰り支度をして帰ろうとした。



「あ、ちょっと待て!」



「なんすか〜?やっぱりダメとか言わないで下さいよ?」



「言わないから最後にちょっとトイレ掃除頼むわ。ペーパー補充するだけでもいいからよ。悪いな。」



まあ…そんぐらいだったら。と思って俺はトイレ掃除をしてから帰ることにした。
後四時間もあるバイトを先にあげさせてもらうことだし……。



「りょーかいっす。オタクがいないうちに帰りたいんでさっさと終わらせて帰りますわ。」



「おう。そーいえばあの客店戻ってこないな。」



品だしを終えた店長は当たりをキョロキョロ見渡しながら言った。



あのオタク野郎はやっと帰ってくれたのか…………と思ってるのもつかの間。



チリーン。



店のドアが開く音がした。
案の定オタク野郎だった。



「げっ…………。じゃ、じゃあ、店長、俺トイレ掃除してきます。」



俺はそそくさとトイレに入って行った。

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