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日常




好き。好き。好き。
大好き。



何回言ってもちゃんと伝わってない気がして僕は何回も何回も君に伝える。



「良平!ねぇ!良平ってば!」



さっきからずっと僕を無視する愛しの恋人良平くん。



僕を無視して本を読んでる。
つまんない。



「……………。」



「おーい?良平くーん?りょーうーへーいー…。」



どうしよう。不安になってきた。
ねぇ。こっち向いて…。早く…。怖い。好き。大好き。だから………。



「なんだよ。ちょっとぐらい静かにしろ。もう少しで終わるから。な?」



そう言っても僕の方を見ない。



「……………やだ。無理。好き。大好き。」



僕は本に嫉妬してる………。



「ばか。」



あ。顔赤くなった。可愛い。



「良平。好き。大好き。大好き大好き大好き大好き大好き。」



僕は何回も何回も愛を伝える。
本なんかいいじゃん。こっち見て。



「…………………わかったから。うん。わかったわかった。」



それでもやっぱり良平の視線は本に向いたまま。



「ねぇ?犯されたいの?」



ちょっと冗談ぽく言ってみた。
冗談じゃないけど。



「あっちいけばか。」



「好き。大好き。」



「翔。お前、それ口癖?今日で67回目。」



あ。やばい。大好き。



「へへっ。今日初めて名前呼んでくれた。」



「………………ばか。」



やっぱり大好き。





end

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あきゅろす。
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